2009年8月29日土曜日

ネオコンと自民党


http://blogs.yahoo.co.jp/logoseco/60143598.html

麻生首相は靖国神社に参拝しなかったみたいですが、自民党はどうしちゃったんでしょうね。閣僚で参拝したのは野田さん一人らしいです。左翼の多そうな民主党支持層に気を遣ったのでしょうか。

でも別に左翼だから国家主義でないということもない訳で、左寄りの人でも心情的に右の面があっていいんだと思います。この場合の右とは、経済的な保守ではなくて、社会的、国家的な保守の意味です。日本人には、経済的な意味での保守層の自覚はあまりないんでしょうね。

だから右が左を嫌がるのは、その出所が中国とか北朝鮮だからであって、リベラルという意味での左寄りならば、もうその時点で対立軸はほとんどないと言えそうです。逆に言えば、だからこそ日本社会で中道左派が受け入れられやすいんでしょう。

基本はリベラルとしても、それが右寄りであろうと左寄りであろうと、国家を保守する上では何ら問題にならないということです。つまり経済的には中道左派で、社会的には国家保守であるというのが、日本人の大方の心情だろうと思います。

で、欧米というか、主にアングロサクソン社会で言うところの保守とは、個人の財産を守るという発想みたいです。つまり、自由主義経済から得た果実を守ろうということであり、それは各人の私的所有権に支えられたものですから、当然個人主義です。

個人財産を守ると同時に、個人主義を貫く原理としての自由主義経済を守るという発想になる訳です。ですから、アングロサクソン社会の保守層はリベラル支持であり、しかもそれは原理主義的な方向に向かいやすいということです。その極端なのが、新保守、ネオコンですね。

第二次世界大戦は、アングロサクソン連合が、ゲルマンとか日本列島モンゴロイドの台頭を叩き潰すものだったと言えそうです。だいたいドイツや日本の民族主義は、アングロサクソン系へ対抗するために出来た面もあり、だからこそこれらの国では国家主義を保守と呼ぶんでしょう。

戦後もあれやこれやとアングロサクソンは内政干渉して来て、ブッシュ父の時の日米構造協議とか、その後のクリントンの時から始まった年次改革要望書とかを 経て、やがてブッシュ子の時の郵政民営化につながって来るようです。この辺の事情は、関岡英之『拒否できない日本』(文春文庫)に詳しいですね。

アングロサクソン系ネオコンは、自分たちの財産や自由主義経済を守るためなら、他国の財産を破壊し奪ってもいいと考えているようです。非常に好戦的です。戦争までしなくとも、仲間内で根回しをして、非アングロサクソン勢力を不利な状況に追い込みます。

ですから、日本人がアメリカのネオコンと仲良くして、日本版ネオコンみたいなのを形成するのは、あっちからすれば思う壺ということなんですね。日本版ネオ コンは本家の口真似をするばかりで、むしろその手助けをしているくらいです。自前のネオコン勢力として、日本の国益のため逆にアメリカに噛み付くなどとい うことは絶対あり得ないでしょう。

アメリカのネオコンに従うことは、アメリカ人の財産を守ることであって、それはつまり日本人の財産を破壊するという意味です。日本人の財産を守るという意 味での保守の観念がないために、ついついアメリカの意向を受け入れてしまう訳です。そのことがいずれは国家をも脅かすことになるのでしょうが、そうは思わ ないのが親米保守なんですね。

アメリカの意向を受け入れることが国家保守になるという発想は、たぶん国民に対する説明文句であって、本音はアメリカのご機嫌を取って、核の傘とかその他いろいろの便宜を図ってもらおうということでしょう。まあよくわかりませんが。

結果として、国家が最低限守るべき規制まで撤廃して、アングロサクソンの自由になるように、自国を明け渡してしまうのでしょう。怖ろしいことです。安全保 障は大事でしょうが、そこまで彼らに尽す必要があるんでしょうか。経済的な意味での保守ということに目を向けない自称国家保守は、かなりお人好しなのかも 知れません。

もしかしたら、何かもっと別の論理があるのかも知れませんが、普通に考えると親米保守という態度は不思議に見えます。彼らは、中国系や北朝鮮系のマイノリ ティーを反日勢力と名付けることによって、自分たちをあたかも真正保守であるかのように装っていますが、実際は経済的保守ということの中身を一切考えない 思考停止状態にあるんでしょうね。

もちろん経済的保守にとって、左派であるマイノリティー勢力は脅威ですが、ネオコン勢力に比べれば、数の上からも経済的な規模から言ってもずっと小さいで しょうから、やっぱり日本にとって本当の脅威はアングロサクソン系ネオコンだろうと思います。まあだからと言って、大っぴらに反抗できる訳でもないでしょ うが。

自民党か民主党か選びにくければ、この際消去法で考えて、日本版ネオコン勢力の多い自民党をこっそり潰すというのも一つの手かも知れません。逆に自民党を 生かして民主党を潰すことには、あまりメリットがないようにも思います。まあ、ネオコン勢力と対立するというのはすごく難しい道でしょうから、そういう芸 当が民主党にできればの話ですが。


自民党VS民主党 の背後にアメリカ内の派閥の対立があるのは確かですね。

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